参考文献、書籍等紹介

タンク内作業での火災爆発等の事故。

タンク内に入り人が作業することがある。タンク内で火災などが発生すれば重大事故につながる。本来、タンクの中に入らずに外から作業が出来れば良いのだがそうはいかない。どうしても、中に入ってやらざるを得ない作業があるからだ。中に人が入れば、酸欠事故になることがある。スラッジなどから、可燃性のガスが出てくるわけだから可燃性ガスの管理も必要となる。ガス濃度管理もさることながら、着火源を作り出さないことだ。作業でプラスチックのモップなどを使えば、静電気が起こる。カッパを着ていれば同様に人の動きで静電気が発生する。シャベルなどでタンクの底板をすくえば火花も発生する。硫化水素など毒性ガスもあるだろうから、中毒の注意も必要になる。過去に多くの事故が起こっている。

今回タンクの火災事故を紹介している情報を紹介する。世界の貯蔵タンク事故という、ホームページを見て欲しい。http://tank-accident.blogspot.jp/2017/04/blog-post.html

では、タンクの中に入って清掃するときなどのガイドラインはあるのかというとこんな物が存在する。アメリカの規格ではあるが ANSI/API2016 石油タンクの入槽および清掃に関するガイドラインというのがある。日本では、石油連盟から屋外貯蔵タンク清掃工事のガイドラインというのがある。手に入れられる人は見てほしい。

これらの情報は、危険物保安協会の冊子で過去に紹介されたことがある。石油連盟のガイドラインは、Safty&tomorrow NO112 2007.3 79-81頁だ。ANSI/API2016に関しては 、Safty&tomorrow No133 2010.9 60-64頁に記事がある。タンクローリーはマンホールから何メーター離せ。ベントガスは、地上に向けて放出するな。タンク内の可燃性ガス濃度は爆発下限界の何パーセント以下にせよなど具体的な情報が書かれている。

手元に無い方は国会図書館の複写サービスなどで文献を手に入れられるはずだ。

2017年10月22日