事故や災害に思う

 多くの事故を見てくると静電気が原因の事故が実に多い。火災や爆発事故の着火源は、溶接の火花など目に見える火が着火源だと思う方は沢山いるのかもしれないが、化学プラントなどの事故は着火源は静電気が多い。

 溶接などの火は事故になると言うことは誰でも想像がつく。したがって、これらの着火源はしっかりと管理されているのが実情だ。しかし、静電気は目に見えない故に管理は難しい。

 脱液をするのに、バルブを思いっきり開けて急激に液を出せば静電気で着火することがある。流速は1m以下にせよと言われることがある。早すぎると、静電気が発生して着火することがあるからだ。金属製のバケツに液を抜き出すなら良いが、プラスチックのバケツに液を抜き出せばアースもとれないのでたちどころに着火する。

これから、静電気が発生しやすい季節になる。徹底的に静電気による着火事故を防止して欲しい。

2017年11月12日