事故や災害に思う

化学物質の反応が原因で事故が起こると言うことは、化学産業に勤める人はおぼろげながら知っているはずだ。おぼろげながらと言ったのは、実際に事故を経験した人はそれほど多くはいないからそう言ったのだ。化学会社に勤めていても事故に遭うことは皆無だ。私は、40年間勤務して爆発を一回、破裂を一回しか経験したことはない。工場勤務をしていたから事故に遭遇し得たのかもしれないので、工場勤めでなければたとえ化学会社に勤めていても事故に遭うことはないだろう。
私の知っている書籍で、「反応危険性-事故事例と解析」(発行所 施策研究センター)と言うのがある。物質名を切り口に事故事例を書いた書籍だ。
この本を読んでわかるのが、化学反応の事故は基本的に発熱反応を制御できなかったと言うのが本質的な原因と読み取れる。
いつも私の講義で言うのは、反応熱に対して冷却能力は何倍の安全率を取っているのかだ。
熱量に関しては、発熱量に対して冷却能力と比較して安全率という切り口で企業は余り検証していない。
そこに、事故の根源があるといつも感じている。

2018年03月17日