内部浮き蓋式タンク事故

貯蔵タンクについて考えてみたい
原料や製品を貯蔵するには、コーンルーフタンクというタンクが多く使われている。
可燃物を取り扱うなら、タンク内にできる爆発混合気を考えて窒素シールを行うことになる。
1970年以前はこの窒素シールが一般的で無かったことにより多くの事故が起きた。
窒素でタンク内をシールするのは安全上非常に有効な手段である。
しかし、その後省エネということが多くの企業で行われるようになった。
窒素ガスは、瓦斯の単価はかなり高い。タンクの中に入れたガスは、当然可燃性ガスに同伴して大気に出ていくことになる。
それでは、かなりの無駄が出る。
その後、巨大な可燃物を貯蔵するタンクでは浮き屋根式というタンクが使われるようになる。
タンクの屋根は固定式ではなく、浮きのようにタンクの屋根が浮き沈むする方式だ。
窒素をタンク内に入れなくてもタンクを密閉できる方式だ。
更にその後、内部浮き屋根式タンクというのが開発された。
コーンルーフランクのような形はしているものの、内部に更に浮き屋根があり、可燃物の蒸発損失を防ぐ形態のタンクだ。
構造は少し複雑になるが、蒸発損失を防ぐことが出来、企業にとっては大いにメリットがある。
日本では、2002年11月23日にこのインナーフロートタンクで事故が起きている。
http://www.shippai.org/fkd/cf/CC0300007.html
インナーフロートタンクでは事故は起きないと考えられていたが事故は起きた
その後事故の再発防止で対策は取られている。
最近、bこのインナーフロート付きタンクの事故事例を見つけたので紹介しておく
以下のURLだ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/47/4/47_218/_pdf/-char/ja

2019年02月11日