二人作業で起こる労働災害

二人作業だから安全と思っていないだろうか。二人故に起こる災害もある。
うすときねを用いて餅をつくときに二人の呼吸が合わなければケガをしてしまうことは想像できるだろう。
工場や製造現場でも、このように二人が一組になって行う作業もたくさんある。
ボルトの増し締めや、堅いボルトの取り外しなどが該当する。
一人がハンマーを持ち、相方はめがねなどの工具を持ってボルトに工具を当てている所をイメージして欲しい。
ハンマーでたたく人、工具を持つ人が呼吸が合っていれば問題は無い。
ところが、何かのタイミングで無意識に工具をずらすと誤って人の手を打ってしまう労働災害は多い。
この手の災害は、経験不足も多いがお互いに声を掛け合っていなかったことが原因として多い。
二人作業は、お互いの呼吸が合わなければうまくいかない。
声をうまく掛け合うことが大切だ。
もう一つの原因は、リーダーを決めていなかったことだ。
つまりどちらの人が、指揮するかを決めておかないとやはり労働災害が起きる。
二人の年齢がほぼ同じくらいだと、上下関係がはっきりしない。
お互い遠慮して声を掛け合わなかったことがやはり、労働災害になる。
二人作業の事故を防ぐには、まず指揮者を決めておくこと。
どちらが、指示や声を出すのかを決めておくと労働災害は起こりにくい。
二人だけではなく、複数人で仕事をするときは必ずリーダーを決めておくことだ。

2019年02月28日