粉塵爆発は二次爆発のが恐ろしい

前回のブログでは、粉塵爆発のメカニズムについて説明した。
粉塵爆発は、粉が引き起こす爆発だが特徴的なことがある。
爆発は、1度だけでは終わらないということだ。
1回目の爆発が小爆発であったとしよう。でも、周囲にたまっている粉があれば、小爆発で粉が更に広範囲に吹き飛ばされる。
当然そこに、また着火するからより広範囲に爆発し規模の大きな爆発を起こす。
さらにその爆発が、又周囲にある粉を巻き込んで更なる爆発が起こる。
過去の多くの事故報告書には、2次爆発などのことが書かれている。
現場の状況を確認すると、配管の上などに清掃されない粉がかなりたまっていたという記述が沢山ある。
粉を取り扱う職場は、いかに清掃が大事かである。
定期的に周囲に積もった粉を取り除いておけば、2次爆発は避けられるか可能性がある。
もう一つは、装置の設計段階からの配慮が欠けていることだ。
天井裏を通している配管などは、清掃がしづらいはずだ。
特に、天井裏と配管との間の間隔が狭ければ清掃も容易ではない。
詰まり掃除がしやすい装置設計をしておく必要がある。
以下に粉塵爆発の事故報告書を3件紹介しておくのでぜひ読んでみてほしい。
多くの教訓と再発防止策が書かれている。
http://www.idemitsu.co.jp/topics/2018/180619_2.html
http://www.arakawachem.co.jp/jp/ir/document/news/20181120fuji7.pdf
http://www.jniosh.go.jp/publication/pdf/saigai_houkoku_2017_02.pdf#zoom=100

2019年04月08日