平成の時代から令和へ

平成の時代が終わり、令和という時代に変わってもう3日経過した。
この前まで、平成最後の***と言っていたのにもう令和***になった。
安全という視点で、平成の時代を考えてみた。
平成が始まったのは、1989年だ。
1990年秋 バブル崩壊 その後、景気低迷が長く続くことになる。
人を企業が採用しなかったことにより、技術の伝承が途絶え始めた時でもある。
一方で、1990年代は法整備や企業の安全管理体制の 確立により事故件数が減少した時代でもある
半導体産業が活性化し始め、化学産業においては、取り扱い物質が多様化し新たな事故(過酸化物、特殊ガス)が増え始めた
企業は、少しでもコストダウンを図ろうと、今まで聖域だった保全も競争引き合い時代へ移り始めた時代だ。
保全の質もこの頃から確実に落ちていった。
更に追い打ちをかけたのが、今まで社員が行っていた領域の変化だ。
製造の下請け外注化が進んでいったことだ。
1995年にはWINDOWS95,98年にはWINDOWS98が登場し企業でのパソコン利用が急速に進み始めた時代だ。
2000年代に入っても就職氷河期で、約10年ほど人の採用を控えた時代だ。
2000年代に入ると、デジカメの大衆化で、色々な事故の記録が映像として残り始めた時代でもある。
2006年には高圧ガス取締法が高圧ガス保安法と名称を変え、自主保安の時代に入る。
2007年頃からは、戦後生まれの団塊の世代という色々なことを経験してきた人が企業から大量に退職し始める時代になる。
これにあわせて、化学企業は大量に若手を取り始めた時代に入ってくる。
しかし、2008年にはまたリーマンショックという経済的なショックを経験することになる。
2010年代に入ると、2011年には東北大震災に襲われた。
化学産業会でも、そのころ立て続けに大きな事故が発生し、安全体制の再構築を図る。
2016年には熊本地震、2018.6月には大阪で直下型地震、広島で集中豪雨など災害が続いている。
2018.9月には北海道地震で、北海道の全停電を経験した。
時代は変われど、災害に備え安全の確保を行っていく必要がある。
常に備えよという言葉はいつの時代になっても変わらない。

2019年05月03日