事故発生時の危機対応

世の中には色々な危機が存在する。
前回不祥事はなぜ起こるのかを書いたが、今回は事故発生時の危機対応について書いてみたい。
化学企業に勤めていた50歳になるころ、爆発と破裂事故を経験した。
その時、企業から過去に何度も訓練を受けていたことが危機対応には幸いした。
事故が起きたときまず行うのは人員点呼だ。
爆発事故の時も、従業員は現場見たさに現場に行っていた。
爆発などの事故が起きたときは怖いのは、2次爆発だ。
現場からすぐに呼び戻し点呼を行った。しかし、一人だけいなかった。
幸い、外出していことが確認でき事なきを得た。
次は、原因の究明だ。
化学工場であれば、温度や圧力などの記録を、すぐに解析することだ。
ところが、すぐに警察は現場保存をする為現場には立ち入れなくなる。
当時は、コンピューターの記録は、24時間経つと上書きされてしまうシステムであった。
なんとか交渉して、ハードデスクという記録媒体を現場から回収した。
その結果、その後の事故解析はすんなりといった。
事故の残骸が残る真っ暗な現場に入り、記録媒体を回収することは、実に危険な行動であったが
部下の協力でこれができた。
作業中、上から残骸が落ちてくる状況で、今思うと決死の行動であった。
その後、退職の数年前に山口県にある工場で爆発事故の事後調査を経験した。
その折りにも、貴重な経験をした。
機会があれば、今後その時の経験をどこかでお話ししたい。又、このブログでもその時の経験を機会があれば紹介したい。

2019年07月21日