神奈川県の列車衝突事故に思う

2019/9/5に神奈川県で電車が踏みきりでトラックに衝突する事故があった
https://www.sankei.com/affairs/news/190907/afr1909070016-n1.html
踏切に侵入したトラックに気づき、非常停止ボタンは押されたそうだが間に合わなかった
踏切に何かが侵入すると、異常を検知して列車の運転手に知らせる装置も正常に作動していたようだ
ではなぜ、衝突したかというとブレーキをかけるタイミングが遅かったようだ
とはいえ運転士に責任を負わせるには無理がある
現場はカーブで、見通しが悪いことが報道からうかがえる
異常を知らせる警告灯はあるが、カーブの手前では見ることは出来ない
本来なら、誰もが異常を知らせる警報が出たなら列車は自動的にブレーキがかかるはずだと思うだろう
ところが、この列車事業者のコメントでは自動的にはブレーキがかからず運転手の判断という答えになっている
一方、他の鉄道会社はというと、運転手の判断ではなく自動的にブレーキがかかるという
緊急時人に頼るのか、自動化された装置に頼るのかいつも問題になる
人は時間的に余裕があるときには、素晴らしい判断力を発揮する
しかし時間が限られている状況では、やはり機械に任せたほうが適正な判断をすることは知られている
今回のようなケースでは、人間に過度な要求をするのはやはり無理があるのだろう
2016年にも同じようなことを考えさせる事故があった
https://response.jp/article/2016/05/04/274647.html
地下鉄で非常停止ボタンを押したのだが電車は停まらなかった事故だ
停止判断は、車掌の判断にゆだねていたのだが、事故後非常停止ボタンを押せば列車は自動的に停まるように改善された
時間的に余裕が無い状況で重大な判断を人にゆだねるのはやはり無理があると考えざるを得ない
緊急時の対応が人に負担をかけすぎていないか検証して欲しい

2019年09月15日