再雇用のベテラン運転員が起こす事故

2007年に再雇用制度というのができた
団塊の世代の大量退職を少しでも引き延ばそうというのが背景だ
色々な,経験を積んだ人が60才で定年になり企業からいなくなるのは避けようというねらいではあった
経験者を企業内に引き留めようというのはある意味いい政策ではあるが
ベテランという先輩方が,企業に残るのはある種の問題も起こる
3交代現場である化学企業の例だ
再雇用者をどういう形で企業内に残すかというと、3交代の直人員としては組み込むことはない
再雇用者は、昼間働く,常勤者スタッフという形態で働いてもらうことになる
一方、3交代の職場では,作業長(班長)の指揮下で全て仕事が行われていく
再雇用者は、常勤スタッフとなると,3交代組織の直属では無いので別系統の指揮下になる
再雇用者は、たいていは1年毎の契約となるので、実質もう社員では無い形になるので管理の形態が社員とは異なってくる
つまり、作業長(班長)の指揮下ではなくなると同時に,管理の形態も変わるため曖昧な管理状態がどうしても生じてしまう
ここに,色々な問題が生じてくる
3交代に組み込まれている社員は,最新の情報に基づいて教育訓練され情報も与えられる
一方、再雇用者はといえば1年毎の契約であるのだから,社員と同じレベルでの教育訓練や情報の提供もなされるとは限らない
再雇用者それに気づいてはいないこともある
したがって,昔の成功体験で仕事をこなそうとしてヒヤリや事故が起きる
最新の情報を提供されていないこともあるからだ
教育のギャップだけでは無い
再雇用者も、自分はベテランだという妄想もある
時代はどんどん変わり、過去の成功体験だけでは仕事をこなせないというという現実に気づいていないからだ
化学プラントの製造現場で,再雇用者を使っていくなら現役並みの教育や訓練をしておくことだ
時代はどんどん変わっている
再雇用者にも最新の知識を持たせて活用していくべきだ
こんな記事もあるので参考にしてください
https://www.think-sp.com/2012/06/04/kikikanri-anzenkyoiku/

2019年12月16日