消防に関する法の沿革 その-1

江戸時代町火消しという消防組織があった
明治の時代、消防は警察機構の中に含まれていた。警察が、火災発生時には消火にあたるのが任務とされていた
警察は当然、犯罪対応などが主業務で有り、火災対応は副次的な業務で有った
火災が起こったら消火はするが、火災の未然防止という積極的な施策はとられていなかった。いわゆる消極消防であった
戦争が終わり、米軍は日本に進駐して日本の警察の機能についても見直しが行われた
戦後の占領政策の一環で、警察機構の見直しが行われた際に消防機能の強化を図ることが提言された
警察から消防機能を切り離し独立した行政機関が行うという施策だ
これにより、1948年に消防法が公布され消防庁という組織を発足させた
独立した行政機関として、消防行政を始めたのがこの時代だ。
とはいえ、規制の主体者はまだ国ではなく市町村であった
各自治体毎に消防機能を担う方式である
危険物の規制も自治体が主体で規制レベルもバラツキのある状況だった
市町村毎に、技術力や消防力が違うのだから当然である
これがその後に問題となってくる。規制の甘いところで大きな事故が起こってしまうのだ。
http://www.ff-inc.co.jp/syuppan/zassi/PDF/syobo13_08F.pdf

2020年01月19日