加熱炉やボイラーなど高温設備で起こる事故と要因

工場内に入ると火気厳禁とは書いてあるが、堂々と火を使っている装置が工場内に存在する
加熱炉やボイラーなどの装置だ
火をたいて加熱する装置だから、加熱する流体が可燃物であれば漏れれば確実に火がつき火災となる
従って、加熱炉やボイラーで火災や、爆発事例は多い
事故の原因の一つに、加熱管と呼ばれる内部にある管が破れる事例が多い
加熱管とは火で絶えずあぶられる金属製の配管だ
高熱にさらされるのだから、火の当て方が悪ければ色々な問題が起きる
クリープ損傷、熱疲労、浸炭、メタルダステングなどが主な原因だ
クリープとは、火で暖められて金属が柔らかくなり延びてしまう現象だ
熱疲労とは、熱で暖めたり、冷えたりすることの繰り返しで金属が劣化する現象だ
金属組織が膨張、収縮を繰り返すことで、金属が劣化するのだ
浸炭とは、金属内にある炭素量が減って金属の性能が劣化することだ
金属は、一定量の炭素を内部に持っていて固さなどを維持しているからだ
メタルダステングとは、高温状態で金属を使用したときの腐食減肉のことだ
たとえば、石油化学工場などでナフサを熱分解する分解炉などで起こる
炉内温度は800度近くある状態だ
専門的なところは以下の資料を見て欲しい
https://d-engineer.com/zairiki/kuhirou.html
http://www-it.jwes.or.jp/qa/details.jsp?pg_no=0040020510
https://www.ebara.co.jp/about/technologies/abstract/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/05/31/256_P31_r1.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcorr/56/3/56_3_84/_pdf/-char/ja

2020年01月26日