事故や災害につながるキーワード その-5 共通という文字の持つリスク

今回は、共通という文字が付くと危険という話をしたい
世の中に。共通という文字が付く設備は多い
共通配管、共通ポンプ,共通タンクなど多くの設備が存在する
なぜ、共通にするかと言えば、それはお金と関係する
共通で利用すればコストが下がるからである
安全は、お金が関係すると何度も言ってきた
お金をかけられないから事故になるとも言ってきた
共通にするのは、コストダウンの一貫である
仲良く使うと言うことは、一見ありがたいことではあるが、そこにリスクは存在する
共通ポンプはと見て見ると、一つのポンプで色々な流体を流せば混ざるというリスクが発生する
混ざってはいけない物質同士であれば混触反応も発生する
共通配管も同様だ。色々な使い方がされると言うことは、誤って違うところへ流してしまうと言うヒューマンエラーも起こるだろう
しっかりと、標識や表示がなければなおさらだ
共通タンクも同様だ 入れ替わり立ち替わり色々な物質が入るのだから、コンタミもこるかもしれない
「共通」や「共用」という名前が付いていればそこにリスクが存在すると考えて欲しい
設計の段階で、本当に共通にしていいのか考えて欲しい
単独で設置することも必要なはずだ
HAZOPなどでも「共」の付く設備には関心を持って欲しい

2020年02月12日