8年前の爆発事故に思う

2012/4/22、当日勤めていた企業で爆発事故が起こった 事故から8年になる
事故の原因は、公表されている https://jp.mitsuichemicals.com/jp/release/2013/pdf/130123_02.pdf
四十数頁に及ぶ詳細な報告書が出ている この事故を、皆さん方はどのように教訓として活用しているのだろう
事故というものは、事故の事実を詳細に教えてもさほど役には立たない なぜなら、まったく同じ事故は起きないからだ
しかし、同じような事故はおこる。この企業では、数年後に別の工場で火災事故を起こしている
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Date/20170803/
最初の事故も、別の事故も過酸化物という、温度に敏感な物質だ
物質危険性に関して言えば、過酸化物というのは熱に敏感な物質だ。冷却能力が足らなければ事故につながる
つまり、同じような事故が起きないためには何を教訓とすべきかを学び取ることが大切だ
事故からの教訓を学び取るときは、切り口がある 最初の切り口は設計だ 設計面からの教訓は何かと、見て見ることだ
この事故は、発熱反応がある反応器で起きている 最悪の事態が起きたときの、冷却能力が十分だったかと読み取るのだ
教訓というのは、必ず自分のプラントに置き換えて考えてみる必要がある
自分のプラントは、発熱量と冷却能力を比較した場合安全率をいくつにしているかだ
機械的な強度の安全率はJISで安全率3と決められている つまり機械設計では安全率3は常識の世界となっている
しかし、化学工学の世界では熱に関する安全率3という常識はない 各人各人で、発熱量と冷却量の比率は違う
企業内でも、大きくバラツキがあるはずだ 自分の企業の、熱に関する安全率がどうなっているかを調べてみるとよい
熱に関しての安全率について言及した設計書そのものがあるのか
その安全率は妥当なのか、運転操作マニュアルにもその情報が展開されているのかだ
同じようにして、安全性評価、運転管理、保全管理、工事管理、変更管理などの切り口で事故の教訓を切り出してみることだ
教訓を切り出す能力を上げていくことが事故防止につながると思って欲しい

2020年04月22日