事故や災害に思う- 運転マニュアルに従わず起こる事故

運転マニュアルに少しぐらい変えた操作をしても事故は起こらないと考えている人は多いのではないだろうか
例えば温度を、少しくらい変えてもいいと思う人は多いはずだ。ところが、10度温度を変えただけでも反応速度は2倍になる。
20℃かえれば4倍だ。30度かえれば2×2×2=8倍になる 反応速度が上がれば、反応暴走になる
でも、たかが10度くらい変えてもと思う人がいるから事故は起こるのだ
濃度も同じだ。濃度を上げれば当然反応速度もあがる。安易に濃度を上げれば反応暴走なども起きる
2016年1月3日に埼玉県にある化学工場で事故が起きている。タンクの壁についた物質を、硝酸を水に溶かし洗浄していたところタンクが破裂したという。直径1m、高さ2mの小型タンクだ。
https://saitama-np.co.jp/news/2018/01/31/02_.html
タンクは金属製で、中の様子を見るガラス製ののぞき窓が破裂で破損してそこからガスが吹きだしたという。有毒ガスだという。2人の尊い命が、失われた。
事故から2年後の、2018/1/30警察は作業員が通常より多い硝酸を使うなど、ずさんな作業工程によって事故が起きたとして、作業員ら3人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
タンクの洗浄作業でマニュアルの3倍以上の硝酸を使ったために大量の有毒ガスが発生したという。
洗浄作業を早めるために、高い濃度の硝酸を使ってしまったという。65%希硝酸なら沸点約120℃、純硝酸なら83度だ。濃度が上がれば沸点は下がるから、沸騰すれば大量の蒸気が発生してタンク内の圧力は簡単に上がることになる
事故の原因は、何かと言えばやはり効率だ。短時間にタンク内の洗浄をしたいと思い3倍の濃度の硝酸を使ったのだろう
化学物質は濃度を上げればリスクは増大すると思って欲しい
今回の事故の教訓はタンクに安全弁や破裂板が無かったことだ。
タンク内で急激なガスの発生で圧力が上がりのぞき窓が破裂して有毒ガスが吹きだしたからだ
HAZOPでも急な圧力上昇は見落とさないで欲しい。安全弁があれば防げた事故かもしれない
ガラス製の覗き窓があれば、安全弁を有無をHAZOPで確認して欲しい

2020年05月18日