混触危険性に関する参考書籍や文献

混触危険性という言葉は聞いたことがあるかもしれない。
言葉は知っていても、いざ自分の職場できちんと取り扱っている物質の組み合わせを検証したことは無いが実態では無いだろうか。
だから、世の中で今でも混触事故が起こり続けている。
背景には、何と何を組み合わせたら混触事故が起こるのかという情報がうまく提供されていないからだ。
体系的にその情報は提供されていないからだろう。
SDSにもさらっと混触危険性は書いてあるが、世の中に存在する何百万という物質と組み合わせたらどうなるかは書いてはいない。
私が知るところの混触に関する書籍を紹介しておく。
その-1 ブレスリック危険物ハンドブック 第5版 田村昌三監訳(丸善、ISBN 4-621-04507-5、定価42,000円)
研究データや事故解析データが掲載されている
その-2 化学薬品の混触危険ハンドブック 第2版 東京消防庁編(日刊工業新聞社、4-526-04019-3、17,850円) 常温、常圧下における混触時の危険性と推算データを記載
その-3 混合危険予測のための改良プログラム REITP2とその性能という文献がある 
https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/22/1/22_12/_pdf/-char/ja
資料名:安全工学 巻:22 号:1 ページ:12-19  発行年:1983年02月15日  
REITP2とは消防庁の委託研究(昭和50年)により、当時の東京大学吉田研究室が開発した混触時の熱的危険性を予測するプログラムの改良版REITP2である。(1247物質搭載) ( Revision2: Evaluation of Incompatibility from Thermochemical Properties )参考にして欲しい
その4アメリカの大気汚染局が提供している情報だ
https://cameochemicals.noaa.gov/

2020年05月23日