なぜ事故が起こるのか-設計思想が伝わらない

設備というものは設計する人がいて、使う人もいる。
誰かが設計してくれなければ、設備が世に出ることは無い。
では設計することの思いをくんで、使う人は使用するかというとそうでは無い。
設計者とかなりかけ離れた考えで使われることは沢山ある。
設計者と、使う人との考えに差が生じることで事故が起きるのだ。
設計者も設計思想をきちんと文書で書き表しているかというとそうでは無い。
仕事というのは、次から次へと新たな要求が来る。次の仕事に、かまけてたいていの人は設計思想を残さないまま次の仕事にうつる。
そうして、設計思想が明文化されないまま色々な設備が世の中で使われることになる。
設計者の考えた通りに設備は使われるとは限らない。
そこに難しさがある。設計者は、色々なことを考えるが、無限の可能性については知る術も無い
良かれと思ったことも裏目に出ることもある。
利便性を考えすぎれば、リスクも生じる。
設計というのは実に難しい。相手がどう使うかも考えながら設計しなければいけないからだ。
昨今分業化がどんどん進んでいる。設計する人。あなたは使う人というように仕事はどんどん分業化している。
化学プラントもそうだ。昔と違って、設計も、保全も両方経験している人は少なくなってきている。
ましてや設計も運転も、安全も経験したなどという人は少ないはずだ。
安全というのは調和とバランスだ。設計者が何を考え、運転者はどう考え設備を使うのかの両方を知る人が必要だ。
設計者の考え方を伝えていかないどこかで事故が起こる。
設計思想について深掘りをして欲しい。

2020年05月28日