定修中蒸留塔が火災で中央部から折れる

定修中に蒸留塔で火災が発生したニュースが出ていた
8時間燃え続け火災の熱でタワーは折れ曲がり中央から折れ倒壊したようだ
60mの高さのあるタワーだからものすごいことになったのだろう
大牟田の製油所でのできごとだ https://www.oab.co.jp/sp/news/?id=2020-05-27&news_id=15384
硫化鉄による自然発火が原因のような報道がなされていた
製油所であれば,気おつけなければならないのは硫黄だ
なぜなら,製油所の原料である原油には燃えやすい硫黄が含まれているからだ
製油所は,この硫黄を途中で除去していくのだがどうしても装置の一部には残留硫黄がたまる
装置を停めたときにどうしても内部を清掃するためにマンホールを開ける
マンホールを開ければ,当然内部に空気が入る
空気と硫黄とが混合すれば自然発火の可能性がある
今回は,定修中に開けていたマンホールが原因でタワ-内部にある硫黄が自然発火したのだろう

製油所なら,硫黄の自然発火はかなり教育されているはずだ
それでも今回起きたのは何か原因があるのだろう
硫黄が原因による火災は数年周期で起きている
2017年に和歌山の製油所で起きているのも硫化鉄によるタンク火災だ
消防庁から次のような通達も出ている https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/assets/290616_ki135.pdf
心して欲しい

2020年06月27日