事故 タンク 爆発 混触反応 効率化 判断ミス 撹拌

インドで硝酸タンクの爆発事故が起こっている。
硝酸は爆発性物質ではない なぜ爆発したのかと考えていたら原因は混触反応だった
化学物質は,単独では安全でも何かと混ざるとはげしく反応することもある
今回の事故は,タンカーから荷揚げしてタンクに液を入れているときに起きた事故だ
2隻の別々の物質を積んだタンカーが入港した タンカーからタンクへ液を送り込んだのだが,入れるタンクを間違えた
すぐに上司に報告はしたが,上司はすぐに適切な対応はしなかった
時間が経ってから、なぜか本来入るはずのない物質が混ざり込んだタンクの循環ポンプを動かしてしまった
循環ポンプを廻したことにより、タンク内で,本来混ざってはいけない液どうしが撹拌で混ざったのだ
その結果、急激に異常反応を起こしタンクが爆発したというのだ
http://tank-accident.blogspot.com/2020/06/87.html
最終的に死傷者87名の記述がある 液の受入をしていた作業員は契約社員だ コストの切り詰めが見受けられる
液の受入でミスをしたのは,上司に報告しているから契約社員には全く責任はない
問題は,報告を受けた上司だ。その後いい加減な対応をしたことにより混触反応が起きた
間違えて入れた液体は、かなり比重差があり,タンク内では比重差により2層化して入っていたのだろう
液が分離している状態なら混ざり合うことはなくすぐには異境反応が起きなかったと思われる
ところが,この上司はなぜかタンクの撹拌ポンプを廻したらしい
この為,タンク内の液が一気に混ざり合いあっというまに混触反応が起こったらしい
混ざると危険は昔からの事故の要因なのだがいまだにこの種の事故は根絶できない
自分の職場で起こる混触反応は何かをもう一度考えて欲しい
反応器やタンク内で2層に分かれた液体を急に混ぜると急激に異常反応を起こし爆発などが過去に繰り返し起こっている
液が混ざれば事故になると常に考えて欲しい

 

2020年07月01日