タンクの落雷事故-避雷針は万能では無い

避雷針があれば雷は大丈夫だと思っている人は多いのかも知れないが、100%避雷針があれば安全というわけではない
雷は、避雷針をめがけていつも落ちてくるわけではないからだ 避雷針以外の所にも当然落ちる
日本では、雷による化学工場災害はあまりないが、外国では雷災害が繰り返し多発している
http://tank-accident.blogspot.com/2020/07/blog-post_27.html
http://tank-accident.blogspot.com/2013/08/blog-post_21.html
雷のエネルギーはものすごいものだ。雷もうまく避雷針を狙って落ちてくれればそれでいいのだがそうはうまくいかない
避雷針を離れたところで雷が落ちるとどうなるかだ
落ちたところにわずかに金属同士のすきまがあればそこに火花が飛ぶ
タンクなどのように可燃物を貯蔵している設備であれば火花が着火源となる
あっという間にタンクに火が着き火災になる

つまり、避雷針があれば雷の災害を防げるわけではないというのだ
近年異常気象が続いている とてつもない雷も来る
アメリカでもタンク内の雷放電による事故を減らそうと努力をしているがなかなか被害を減らすことはできない
雷のエネルギはとんでもない量だからだ

雷が落ちた時金属に電気が流れると電磁誘導が起こる いわゆる磁力が発生する
これにより、金属が異常振動することがある
サポートの弱い配管で、腐食した配管が振動で折れる事故も過去にある

避雷針を過信しないで欲しい
万一タンク火災がおこったら早期に火が消せることも予め考えて欲しい
事故は起こってから何かをするでは手遅れだ
もし事故が起こったらと言う視点で、こつこつとリスクアセスメントを進めて欲しい

 

 

2020年08月25日