マネージメント(管理)の大切さ

化学プラントなどで事故が起こるのは、自分の職場の危険源が見えていないからだ
化学プラントにある危険源を体系的に理解することが事故防止の基本です。
過去の事故事例を、危険源の種類毎に整理してそこから抽出される教訓を抜き出していくことです。
そこから得られた教訓が、化学プラントの安全をマネージメントしていくために重要なキーワードです。
では、どんな切り口でマネージメントするために必要な事故事例を整理するかがポイントです。
化学プラントの一連のサイクルに分けて、整理するのがいいでしょう。
私は、7つに分類してマネージメントのキーワードを整理しています。
まず、「設計管理」です。事故を防止する最初の切り口は、設計です。
2番目は、「安全性評価」です。設計者が、見抜けなかったリスクを組織として、マネ-ジメントすることが求められているからです。
3番目は「運転管理」です。製造管理とか作業管理という言葉に置き換えてもいいと思います
4番目は、運転とともに大切な「設備管理」です。設備の維持管理や点検などのマネージメントを怠ると、機械による突然の故障などで事故が起こるからです。保全管理という用語でもいいです
5番目は、「工事管理」です。工事中の事故や災害にも目を向けておくことが大切です。日常工事や定期点検時の管理です
6番目は、人に関するマネージメントの重要なポイントである教育・訓練です。人に技術有りだからです
知らなければ事故になります。知っていても曖昧な知識なら、やはり事故になります。知識は整理してこそ生きてきます
訓練とは、体で覚えるものです 頭で理解しても、いざという時講堂に移せなければ何もなりません
7番目は、「変更管理」です。化学プラントは生き物です。お客様の要望に応じて絶えず作り出す製品も変わります。
コストダウンや生産効率を向上させるため、原材料や生産プロセスも変化します。
組織や人事異動により管理者が変わるのも「変更管理」で抑えておかなければいけない重要ポイントです。「変化」は危険源です。
危険源をきちんとマネージメントすることが求められています。
危険なことや危険な物を単位知っているだけでは事故は防げません
それを管理し事故を未然に防げ無ければ事故はなくならないのです
危険源を管理する能力を向上させてください 

 

2021年01月25日