東北大震災事故に思う-原発暴走回避に努力した人達

連日、東北大震災から10年の報道が流れている
なぜか、必死の思いで福島原子力発電所の暴走を必死にくい止めた人の報道は流れてこない
津波で電源を断たれた原子力発電所を必死の思いで建て直そうとした人達があの日あのときいてくれたから今がある
電力会社の従業員、自衛隊、地元消防団などの人達だ
必死に冷却水を送り込み、圧力の放出を試みるなど、決死の思いで行動してくれた人がいたから今がある
電源喪失は致命的だ 今の世の中、エネルギーが供給されて全てが成り立っている
電気やガス、水道が当たり前のように供給されるという前提で生活が成り立っている
私も化学工場で40年間働いたが、電源の喪失経験は数回だけだ
台風で瞬間的に停電は起きたがすぐに電源は回復した
ほんの何秒かだが電源が無くなるのは気持ちのいいものでは無い
化学プラントの設計でも、電源が無くなったことを想定してのバッテリーバックアップ時間は30分程度だ
その間に、安全に停止出来るという前提だからだ
東北大震災事故のように、数日もの停電はもともと想定していない
とはいえ、2018/9/6に地震による北海道が全停電するような自体は起こっている
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/blackout.html
この停電を見ても、人は学んでいないと感ずる
経済の原則は効率の良い発電だ。大型の発電所で発電すれば効率は良い。
しかし、大型の発電所が停まれば、他の小さな発電所で電力の穴埋めカバーは難しい
結果としてドミノ現象でばたばたと発電所が停まり最後は電力がゼロになったのだ
大型化すればするほど、メリットはある。一方で大型設備が倒れれば、その影響は大きい 小型分散のがリスク回避はできるが、経済性とのバランスが難しい
電力の信頼性にこれからも論議を続ける必要がある 大きいことがいいわけではない そこそこの規模で分散も必要だ
とにかく10前福島の原発で必死に努力してくれた人に今は感謝したい

2021年03月15日