純酸素の減圧弁事故-断熱圧縮 摩擦熱

酸素を取り扱うことがある たいていは、純酸素だ。濃度100%近くの酸素を取り扱うことはあるはずだ
酸素は、支燃性物質だ。支燃性とは、ものを燃やす能力があるということだ
普通、空気の中で燃える現象を見てもたいしたことは無い
ところが、酸素濃度が高い純酸素をつかった雰囲気では、燃え方はがらっと変わってくる
酸素の濃度が高いと、燃えるでは無く、激しく手の施しようがない程激しく燃え上がるという表現が正しいのかもしれない
酸素ボンベを取り扱う時に注意が必要だ.バルブはゆっくり開けろと言われている
1/8回転ずつゆっくり最初は明けろと言われる。つまりゆっくりゆっくりと弁を開けていけと言われているのだ
酸素ボンベなどを使う職場もあるのだろう。ならば、減圧弁は同様にゆっくり弁を開ける必要がある
更に加えて、減圧弁などは、内部に異物や金属粉が残っているか定期的に注意して内部の点検整備が不可欠だ

純酸素の供給の基本はバルブはゆっくり開けろだ
さらにパッキンやゴミを取るフィルターなどの部品に、わずかに異物や、微粒の金粉ができていないか徹底的に見てほしい
但し、ゴミを取るときには絶対に有機溶剤などを使わないで欲しい。酸素は支燃性だから、有機溶剤があればそれを激しく燃やすからだ
最近の事故報告書で、酸素を流すボンベ減圧弁の爆発事故がきている
高圧ガス保安協会の事故報告書にこんな事故がある。参考にして欲しい
https://www.khk.or.jp/Portals/0/khk/hpg/accident/jikogaiyouhoukoku/2019-603.pdf
こんな啓発資料もある
http://www.yutaka-crown.com/technicaldata/pdf/other/19-4G-G-016.pdf
事故は繰り返すものだ。自分の職場でリスクがないか見直して欲しい

 

2021年03月19日