非定常作業での事故防止 作業手順書

事故や災害はめったに起こるものではない。思わぬ時に事故は起こるのが現実だ
事故は非定常作業で多く発生すると言われる
非定常とはどういうことかというと、定常では無いということだ
わかり易く言えば、通常ではない状況と言うことだ
人がやる作業で考えると、いつもやらない作業をするときも非定常作業だ
例えば、何年に1回くらいお客様からの要望を受けて製品を造るような作業だ
日頃慣れていない作業をするのだから非定常作業だ
この場合の事故が起きる要因は、作業に慣れていないと言うことだ
人間は、慣れてくるとミスを犯しにくいという性質がある。慣れていればミスの確率は低いが、めったにやらない作業であれば事故の確率は上がる
非定常作業で事故が起こるのは、作業の手順書ができていないこともある
常に行う作業は、作業手順書は作られているはずだ。ところがめったにやらない作業は、手間暇かけて手順書を作ることはしないケースが多い
作業の手本となる、手順書が無ければ、人はどこかでミスを犯す確率は高まる
一度でもその作業をしたことがあれば記憶をたどることもできるが、初めての作業であればミスを犯す確率は非常に高くなる
過去の災害事例を見ると、経験の浅い若手に非定常作業を任せて事故につながる事例は多い
非定常作業は基本的に、若手では無くベテランを投入することだ。技術伝承もかねて若手に作業を見学させることも必要だ
さらに手順書が無ければ、管理職と作業者とがきちんとホワートボードなどを使って手順を書いて見ることだ。納得の上で作業を開始させることだ
突発の作業であっても、作業の注意点などを事前に摘出できればかなりの確率で事故は防げる
めったに起きない状態も非定常だ。例えば、緊急事態だ。急に停電した、地震が起きた、火災が起きたなど思わぬことが急に起こっている状況だ
めったに起きないことでも、こつこつと対応策を文書化するなど見える化して欲しい

 

 

2021年04月04日