投光器は着火源と思え-火災になることもある

2016年11月6日投光器の熱で着火事故が起きている。東京のある芸術作品展示場での火災だ。
木製の展示物で中に木くずが敷き詰めてあったという。当初の計画では、発熱の少ないLEDの照明を使う計画だった
なぜならば、白熱電球では、木くずに着火する恐れがあったからだ。ところが、安易に計画を変更してしまった。
夕方暗くなると周りが暗いため白熱電球製の投光器を展示物の中においてしまったという。数百ワットのかなり大きい投光器だ
表面温度は200度を越える状態だったという。局部的には,更に高い温度だったのだろう。木くずが燃えるのは,200度を超えたあたりからだ。
結果として、木くずに着火し子供の命が奪われた悲惨な事故だ
https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/mag/15/320906/012300017/
https://www.sankei.com/affairs/news/161107/afr1611070045-n1.html
事故から2年半後、当時の関係者は書類送検されている。白熱電球の投光器が危険だとは思わなかったでは済まされないのだ
https://www.asahi.com/articles/ASM3L3CGRM3LUTIL004.html
白熱電球タイプの投光器は,ガラス面の表面は手で触れないほどになる。十分な着火源となる。化学プラントでも投光器による事故事例は多い。
定修などで装置の中に入って作業をすることが多いからだ。
事故のパターンで多いのが、本来防爆形を使わなくていけないのに非防爆を使って着火爆発のケースだ。
第2のケースは、ケーブルの被覆などが破れていて火花が出て事故になるケースだ。可燃性ガスが存在すれば当然着火源になり爆発する。
タンク内の作業でこの投光器の事故が起こると,多くの場合は爆発火災となるため逃げられずに焼死するケースが多い。
今回の東京の投光器の事故も,展示物内から逃げられず焼死事故につながっている。投光器は,着火源と考える癖が必要だ。
こんなビデオ実験映像があるので見て欲しい。https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/1411.html
最近は、LEDによる投光器へ移ってきているが熱源としての危険性からはLED化を進めて欲しい
とはいえ、ケーブルの損傷事故は存在するので日常点検は怠らないで欲しい。

 

 

2021年04月28日