コンプライアンスー企業文化-不正

コンプライアンスという言葉が出始めてからかなりになる。確か、2000年ころから使われるようになつたと記憶している。
自動車会社のリコール隠し。食肉偽装事件。雪印ミルク事件などだ
化学業界でも2002年頃に高圧ガス検査データーの改ざんなどが立て続けにあったのを今でも覚えている
多くの大手化学企業が高圧ガス認定取り消しの報道があった
数年前にも 日本の自動車会社で燃費ごまかしのニュースが大きく報道されていた。
過去にも、自動車のリコール隠しを行っていた日本の大手自動車会社だ。企業の体質というのはなかなか変わらないものだ。
近年は、不祥事や法令違反を犯せば行政が公開する制度がある
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200312001/20200312001.html
企業文化という物は、長い時間をかけて上司や先輩から後輩へ受け継がれていく。
いい上司がいれば、良い文化が自然と受け継がれていくのだがなかなかそうは行かない。
企業では、コンプライアンス教育をしているがなかなか徹底が難しい
ほんのわずかな社員の不祥事でも会社の存亡にかかわる時代だ。
化学プラントで事故が起きるのも企業風土と関係している。
情報がオープンで、ヒヤリ事例がきちんと組織内に紹介されている職場は事故が起きにくい。
ヒヤリ事例というのは、事故に至らなかったという貴重な情報だ。
つまり、どうして事故にはならなかったという情報がそこに含まれているからだ。事故に至らなかった生の情報がヒヤリ情報には存在する。
企業にRC監査で出向くことがある。このヒヤリをどう扱っているかで企業の体質がある程度わかる
ヒヤリといえども大切にしているかどうかだ。
不祥事を未然に防げるかは企業文化によるところが大きい

 

出典 https://nikkan-spa.jp/641136/cl3_140513_06

 

2021年05月14日