リスク解析手法

事故が起きてから原因を解析する手法もあるが、事故は起きない方がいい
事故が起こる前に事故の要因を解析して事前に手を打つ方がいいのは誰でもわかっている

事故を起こさないためには、事故の要因を予め解析して、それを一つずつつぶしていくことが不可欠だ
この考え方が用いられ始めたのは、1940年代だ
軍隊で使う機材の故障を少なくすることが求められたからだ
戦場で戦車やトラックなどが故障すれば、命に関わる問題となる
故障が起きないようにすることは至上命令だった
このような背景から、故障を起こさないための技術解析手法が1940年代に開発された
まず最初に現れたのが、FMEAという故障解析手法だ
故障が起こる原因を拾い出し、その発生確率を調べ上げ、事故の起こる確率を調べ上げる手法だ
軍用車両の故障確率を徹底的に調べ上げ、その原因となるものを拾い上げ、基となる故障の発生確率を徹底的に下げる活動だ
故障確率を数学的に調べ上げ、故障の確率を徹底的に減らし軍事面で軍用設備の稼働率を上げようとしたのだ
その後、民間産業にもこの技術は使われ発展していった
結果として、色々な安全性評価手法が使われるようになった
FTA ETA What-if HAZOP チェックリストなどだ
HAZOPは、What-Ifの変形版だ。「もし」を「ずれ」というとらえ方で考えていく手法だからだ
それぞれの手法に特徴があるが、その違いを正確に理解している人は少ないようだ
何が違うのか一度比較して考えて欲しい

2021年07月04日