鉄粉が反応すると思っているか

鉄触媒と言う言葉がある
化学反応のスピードを、ものすごいスピードで上げてくれる物質だ。化学の世界ではありがたいことである
触媒という技術が発達したのは、今から80~100年くらい前なのだろう。画期的な技術だ
最初に着目されたのは鉄だ。鉄がものすごい反応スピードを上げてくれた。
今から100年前、チッソと水素からアンモニアを合成したときの、鉄の触媒が試されたとも言う
http://www.jaci.or.jp/gscn/img/page_04/GCS_008-web_v2.pdf
化学物質の生産面では触媒という物はありがたい
ところが、鉄に関してはこんな事故事例もある
1960年代の新潟地震という時の事故だ
地震で液状化現象が起き、倉庫に水が流れ込んだ。この結果、倉庫に保管していた鉄が水と反応して発火した事故だ
https://www.kanagawas.johas.go.jp/publics/index/202/detail=1/b_id=764/r_id=62/
大量の鉄粉が、水と反応して高温になり、地震で流れ出ていた油に火が着いたのだ
実験では1550℃にもなっていたという
同じ原理で、鉄粉を使ったカイロがつくられている
人間から出るわずかな水蒸気を基に鉄と水分を反応させるのだ。その発熱を使い人を暖めてくれる便利な物だ
鉄製品のグラインダー等の研磨作業で堆積した鉄粉が研磨で生じた火花で発火し火災になったケースもあるという
鉄も安全にコントロールできれば事故は起こらない
自分の企業で鉄分を扱うことがあれば発火のリスクを考えて欲しい

 

 

2021年07月11日