HAZOP教育の難しさ

HAZOPという教育に携わってもう10年以上になる
HAZOPという安全評価手法を知ったのは、いまから40年前の1980年代だ
1970年代にコンビナートで事故が多発して,化学企業は事故の未然防止を考え始めたころだ
1980年代当時、最初に私が勤めていた企業で、HAZOPを行ったのは気相法ポリエチレンプラントだ
その後、HAZOPを自ら使うことはなかったが、2000年代後半に運転員の教育に携わることになった
プロセス安全、労働安全など実に多くの教育カリキュラムを考え、当時勤めていた企業の技術研修センターというのを立ち上げた
今はもう4代目の所長が運営しているが、施設そのものやカリキュラム構成は私が立ち上げたときと大きな変化はない
http://www.mci-shayukai.com/activity/hiroba/sh0172.html
https://jp.mitsuichemicals.com/jp/sustainability/training/index.htm
2006年に技術研修センターを立ち上げたが,最初は若手の教育、次は中堅者、その後はベテランと教育カリキュラムを充実した
中堅層の安全教育カリキュラムとして、HAZOPを取り込んだ。2日間の体験学習だ。この二日間で,ずれを引き金にハザードシナリオ考えさせた
その後、この化学企業を退職し、HAZOPの教育を色々な企業に実施してきた
化学系の若手幹部候補生向け、化学系初心者、化学系安全担当専門家、メッキ業・金属加工業など業種に違うHAZOP教育も行った
教育でむずかしいのは、短時間に、どう効果を上げるかだ 全てを教えようとするといくら時間があっても足りない
初心者クラスなら、ずれという概念でHAZOP的な思考をすることによって事故を未然に防げることを意識つければ正解だ
中堅どころなら、HAZOPで見落とすところ重点的に知ってもらえばいいとおもう。HAZOPはやることに意義があるわけではないからだ
HAZOPリーダ-は、直感的に自分のプロセスのハザードシナリオを描けることだ.その上で,メンバーの多様な意見を引き出すことが大切感じさせることだ
ずれから、ハザードシナリオに展開できる能力を持ってもらえればあとは,場数を踏ませることだ。数をこなせば応用問題も解けるようになる

化学プラントの製造プロセスは様々だ.自分のプロセスのハザードが何かをまず知らなければHAZOPを使いこなすことは難しい
自分のプラントのハザードシナリオをいかに考えだせる能力を与えるかがHAZOP教育の肝なのだろう
教えるではなく考えさせるだ
体系的に考えさえるところが教育の肝になる そうは言うものJの,そこが難しい

 

2021年08月19日