印刷用インク工場の粉塵爆発に思う

印刷用インクを製造する工場で粉塵爆発が起こった。先月に事故が起こり、対策を打って再スタートした
ところが、また同じような粉塵爆発がおこった
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2108/13/news075.html
ニュース記事の写真を見ると建屋の壁の一部が破損している
https://www.fnn.jp/articles/-/223601
一回目の事故で第三者委員会を立ち上げ原因を検討し、対策や教育を実施して再稼働したという
トナーという印刷用のインク粉体を乾燥する設備で起きた粉塵爆発だ
トナーという粉はプラスチックかできた粉体だから可燃性だ。粉であるから,空気があれば粉塵爆発は起こる

今回企業からは,1回目の事故報告書と対策内容は一切公開されていないからどんな処置を取っていたのかはわからない
可燃性粉体はとにかく,空気が周りにあれば静電気などで必ず着火する
今回の設備も乾燥機と言うから、乾燥した粉で空気が周りの存在すれば当たり前のように粉塵爆発を起こす可能性はある

通常は,窒素雰囲気で乾燥していかないと爆発を防ぐのは難しい
第三者委員会がどんな答申をしていたのかはわからないが、結果として中途半端な対策か
企業側が対策通りに製造しなかったかのいずれかだ

とにかく,事故を起こしたら事故報告書を公開して欲しい
事故を公開しないから同じ事故が繰り返し起こる
事故の連鎖を切って欲しい

 

2021年08月23日