冷却塔の木製階段から墜落死亡事故--踏み抜き

前回、煙突の床が腐食で人が落ちた災害を紹介した
その記事を書きながら、そういえば隣の石油精製工場で冷却装置の階段から人が落ちた災害を思い出した
大阪堺泉北地区にあるコンビナートでのできごとだ
40才のベテラン運転員が13mある冷却塔の上部をパトロールしていた
13mの転落だった。冷却塔の下部にある水槽に落ちた。脳しんとうを起こし意識がなかったので溺死してしまった
冷却塔の木製階段の、床が腐っていて床板が一枚外れたのだ
木部が腐っていたのか、金属製の部品が腐っていたのかは詳細な情報はない。
金属であろうと木であろうと水分があれば必ず腐食する。
時間が経てばなおさらだ。冷却塔は、水分がふんだんにある機器だからだ

まさか階段の床が抜けるとは誰も思わないのだろうが、こんな事故も現実起こっているのだ
2000年1月1日  一瞬の出来事だった お正月の現場パトロールの最中に起こった災害だ
木製の床材の腐食にも関心を持って欲しい
一般社会でも、木製部の管理が悪ければ災害が起きる
こんな不幸な事故もある
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021050100117&g=soc
現場にある木製階段などをしっかりと点検して欲しい
異音やかたつきがあればおかしいと思って欲しい
現場の異常に敏感になって欲しい

 

2021年09月05日