年の初めに考える--10年毎の事故の変革--技術伝承の大切さ

事故は10年毎に大きな事故が起こるという。10年くらいで、社会環境が変化していくのもあるだろう
2000年代で起きた事故のパターンは老朽化だ。戦後、50年たった石油精製系企業が軒並み事故を起こした
設備はいくらメンテナンスをしても、もって半世紀位だ。つまり老朽化の節目というのは、50年くらいと言うことを教えてくれたのだろう
2010年には、東北大震災をきっかけに半年ごとに大きな事故が化学産業で4件起こった
最初は、千葉で起こった球形タンクの柱が折れた事故だ。製油所での事故だ
省エネが進行し、ますます石油製品は売れなくなってきているという社会環境の変化もあるのだろう
その結果と、石油精製産業、昔と違い、経営利益は潤沢ではない。地震対策にお金も十分にかけられない。そこを襲ったのがこの事故だろう。
その後、山口県の徳山で事故が起きた。残念なことに、製造現場の係長が命を落とした
塩ビ系は鉄さびが触媒になるという、技術伝承が企業内でうまく伝承できていなかった事故だ
管理者が、事故が起きたとき何とかしようと思っても、化学物質はある一線を越えれば人がなんとかできるレベルではない
企業も事故時の危機管理を積極的に伝えていなかった不幸な事故だ
2012年4月今度は、過酸化物を扱うプラントで爆発事故が起こる。まだ22才の若い運転員が命を落とした
プラントで、異常が起こったらとにかく人を現場に出さないことだ。計器室の中にいれば爆風も避けられる
この事故では、まだ現場は安全と考え、人を現場に出したことが死亡事故につながった
反応器の近くで、コンプレッサーを起動しようとした運転員が爆発で死亡したのだ
インターロックを解除すれば、どんなリスクが生じるかがうまく技術伝承されていなかったじこでもある
2012/9/29今度は能力増強運転中爆発事故が起こる。アクリル酸という温度に敏感物質の事故だ
温度は40度程度で制御しないと、重合反応という反応が始まる物質だという
タンクの中にその反応性の物質を満液にしていたという
本来なら、タンクの中を循環させるポンプを運転させるはずだったがその操作をしなかった
結果として部分的に温度が上がりタンク内で反応暴走が起こりタンクが破裂した
めったに使用しないタンクで、液の循環を忘れたというのだ。非定常作業での事故だ
高温の液が近くにいた人達に降りかかり、消火作業をしていた消防士にも降りかかり死傷した事故が起きている
2010年代の事故は、何件かは過去に起こった事故とパターンは似ている
つまり、技術伝承がうまくいっていれば防げた事故かも知れない
2020年代はどんな重大事故が起こるのかはまだわからない
事故をくい止める努力は続けていきたい

2022年01月05日