水抜き作業中は現場を離れるな--慣れた作業だから大丈夫と思うな

水抜きという作業がある。油の中に水が入るとまずいから、水を除去する作業だ
水という言葉を聞くとそれほど危険ではないと誰もが感じる。そこが、事故につながる。水抜きという作業には重大な危険が潜んでいる
石油精製や化学プラントなどでは、油の中にわずかに水が含有していることがある
販売する製品は基本的に油なので、水は不純物だ。
したがって、水を除去する作業が発生する。水は油より、密度が大きいので、相分離した場合下にたまる性質がある
タンクやドラムにたまれば、ドレン弁を開けて水を抜き出すことになる
バルブを開けて、水が出ている間は問題は無い。ところが、水が抜けて油が出始めたときが問題だ。
引火点が低い油であれば流速が速ければ静電気で着火することもある
作業中は現場を離れないで欲しい。時間がかかるから、ちょっとだけなら現場を離れても良いだろうと思わないで欲しい
いつもかかる時間は同じと考えないことだ。水の量が少なめであれば、いつもより短い時間で油が出てきてします
現場に人がいなければ、油が流れ出て火がつくこともある。事故事例を1件紹介しておく
水抜き作業中に現場を離れ火災が起きた事故だ。現場を離れる際、計器室にも連絡していなかったので対応も遅れた事例だ
ベテラン故の甘さが引き起こした事故でもある。慣れた作業だから大丈夫と思い込んでいたようだ
https://www.khk.or.jp/Portals/0/resources/activities/incident_investigation/hpg_incident/pdf/2006-113.pdf
過去に、水抜き作業で静電気着火事故は起きている
衣服に火が回り死亡した事故もある
水抜き作業というのは、本来液を抜くときは密閉系で処理できると良い
配管を 伝って地下にある排水ドラムなどへ抜き出せば空気に触れることも無い
空気と油が触れさえしなければ発火事故にはならないからだ
ところが、多くの事故はドレン弁を開けて大気に液を放出する水抜き作業を行っているから事故が起こる
水抜き作業は、空気に触れないで行う方法を考えて欲しい

 

2022年02月27日