薬傷や中毒事故への対策もしっかり行え

工場で起こる事故は、火災爆発だけではない。労働者がいるのだから、労働災害も起きる
劇物や毒物を取り扱う工場で、薬傷や中毒事故を防ぐのに万全の対策が必要だ
製紙会社では薬傷や中毒などの事故事例も多い
化学工場ではないから安全かというとそうでは無いのだ
紙を造るときに苛性ソーダという薬品を使う。これによる薬傷事故も多い
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_DET.aspx?joho_no=101329
昨年末には、タンク洗浄中中毒になったというニュースが報道されていた
http://tank-accident.blogspot.com/2021/12/2.html
硫化水素による中毒事故だ。中毒だけではすまず、死亡事故になることもある
http://tank-accident.blogspot.com/2018/06/blog-post.html
3人が死亡している中毒事故だが、企業からは事故報告書は公開されていない
事故を4M的に類推すれば、こんなことが問題点なのかも知れない
人という切り口であれば、作業員はもう危険なガスは無いと思い込んだ。いわゆる思い込みが大きく関係している事故も多い
管理面であれば、ガスが完全に除去されていないのに、安易に許可を出した。ガス検知がおこなわれていなかったなどだ
機械装置面であれば、除害装置が故障して動いていなかったのに気づかなかったとか能力が十分ではなかった
手法面であれば、慣れている作業なので、いつもより早い段階でタンク内に入ってしまったなどだ
作業手順書などに、時間に関する規定やタンクに入って良いという判断基準を織り込んでいないケースだ
などなど色々な推測ができる
とはいえ真実はわからない。この手の事故は事故原因が調査報告書の形で公開されないからだ
だから同じ事故が繰り返えし起こる
事故の原因が公開されないから、事故原因の共有化がなされないのだ
企業は事故の原因は公開して欲しい
5W1Hで情報が公開されていれば防げる事故は多い

 

2022年03月05日