工場火災と初期消火--怖いのは一酸化炭素中毒

火災が起きたときどこまで対応すれば良いかと聞かれることがある
工場火災と言っても色々な工場が。コンビナートの化学プラントもある。屋外にある工場だ。化学物質や危険物を取り扱う
一方、建屋内に製造設備がある工場もある。屋内に機械が配置されている工場だ。でも、原料や潤滑油やなど燃えるものもあるはずだ
事務所火災もある。電気室火災もある
コンビナートの火災であれば、消火器で消せるのは小火程度だ。
運転中であれば、油がにじみ出て火がついたケースもある。保温材に油がしみ込んで自然発火したケースなどだ
配管が腐食して穴が開き、液が噴き出し着火しているケースでは、消火器での初期消火は無理だ
いずれにせよ、一人で対処せず初期消火の前に、通報して仲間を呼ぶことが基本だ
119番して、公設消防力を借りなければ消火は無理だ。自衛消防隊があれば、出動して消防車で初期消火に入ることだ
建屋内に製造設備があるケースでの火災の初期消火は、企業によってルールがあるはずだからそれに従うことになる
とはいえ、初期消火では、状況が急変して煙に巻き込まれることもある
最近ではこんな事故事例もある
https://parstoday.com/ja/news/japan-i66272?msclkid=d6e2886ec6ce11ec9b69a0787810c43c
残念なことに初期消火をしていた従業員2名が命を落としている
よく言われるように、天井に火が移ったら逃げろと言われる
しかし、工場などの天井は、一般住宅と違いかなり高いからこの教訓では限界がある
やはり、炎が自分の背丈を超えてきたような場合は、消火器での対応は難しくなる
自分の背丈の、2倍程度まで炎が高くなったらもう逃げた方が良いと思う
機械装置などに火がつけば、電線ケーブルや潤滑油など不完全燃焼を起こしやすいものにも火がつく
つまり、一酸化炭素中毒を起こす環境になってくる
消防に連絡しても、すぐに来るわけではない。正門に到着してから、誘導などで時間もかかる
火災発生から、10分程度になっているはずである
つまり、消防が来るまで初期消火をやっていたら、一酸化炭素中毒などで命を落とすこともある
一般的に火災が発生して、火災報知器が鳴るまで数分かかる。すぐに、現場に駆けつけても発火して何分も経っているはずだ
そこからの、初期消火では炎は背丈を超えているはずだ。下手に、初期消火で頑張らせると煙に巻き込まれるはずだ
炎が、2~4m程度になったら、とにかく建屋からは出て欲しい。一酸化炭素中毒に巻き込まれないようにして欲しい

 

2022年05月14日