事故や災害に思う

耐火被覆という火災時の対策がある。火災が起きたときに、柱などの倒壊を防ぐ措置だ。たぶん多くの企業の安全担当者は、法規制で無理矢理高いお金を払ってやらされているという印象しかないのではないだろうか。

パイプラックなどの柱の部分に耐火性の物を吹き付けて火災時の柱の損傷を防ぐ対策だ。

アメリカのCSBなどの事故報告書では、耐火被覆のある部分と無い部分の影響が写真で示されているレポートがある。一目瞭然だ.耐火被覆のない柱はあめのように曲がっている。当然、パイプラックの上の配管は影響を受けている様子がわかる。配管が折れ曲がっているから、フランジ部などから大量のガス漏れで火災が起こっていることが推測される。

一方、耐火被覆がある方は、パイプラック上の配管は一切損傷を受けていないような写真がある。

2010年代に入って大きな事故が起きているが、耐火被覆の効果については一切事故報告には載っていない。

願わくは、耐火被覆の効果を公開してほしいものだ。

2017年06月18日