新人が関係する事故 トラブルにうまく対応できず事故になる

毎年4月になると新入社員がはいってくる。一定期間教育研修を受けた後、職場に配属されることになる
配属を受けた職場では、OJTという形で教育を始める。このOJT教育の段階で、先輩が手を抜くと思わぬ事故を引き起こす
大阪の製油所でポンプのキャビテーションが原因で起き,3人が死亡する事故を紹介する
経験1年の若手がスタート時に加熱炉循環ポンプを起動する作業をしていた
ポンプの行き先は、加熱炉であるため空だきを心配し、作業を焦っていた。
スタートアップ時に入社1年目の新人に一人で作業させていた
ポンプ起動時に1度目のキャビテーションがおきた。予備ポンプに切り替え。ガスを抜くことで対応しようとした
キャビテーションは収まるがしばらくして、キャビテーションが再発した。再びポンプを切り替え、エアーを抜こうとしていた。
この時、誤ってポンプ上部のエアー抜き弁ではなく。ドレン弁を開けてしまった。焦っていたのだろう。
ドレン弁を開けたものの,すぐには液が出てこなかった。弁が詰まっていたのだ
本人は、液が出てこないのでまた焦ってしまった。弁を更に大きく開けたところ詰まりがとれ大量の液が吹きだした
大量のナフサという可燃性の液体が噴き出したのだ
液とガスの拡散で、新人は一時的に目が見えなくなり、バルブの閉止が遅れた。
多量のガスと液が噴出したので弁を閉じようと,気を取り直しして近づいた時に引火爆発,火の海となった
着火源は、上方にあった400度の高温配管だ。
風下にいた運転員が全身火だるまになり3人が死亡した事故だ
入社して1年目であれば、定修後のスタートも初めての経験だったかも知れない
キャビテーションというトラブルで焦っていたのだろう
経験1年程度ではまだまだわからないことが多い。トラブルが起きたら。若い人を一人にさせるなと言うことだ
若い人達に常に語りかけて欲しい
トラブルが起きたら一人で対応するな
一人で対応するから事故になると言い続けてほしい

 

2024年05月06日