配管への水注入で起こる事故

配管への水注入という言葉を知っているだろうか
製油所などで行われている方法だ
石油製品をつくるとき、製造過程で色々な腐食性物質が存在する
この腐食性物質を薄めるため、配管内に水を注入することがある
水を注入するのはそれほど危険だと思わないのかも知れないが、過去に色々なトラブルを起こしている
水の入れ方が悪く、配管のエロージョンやコロージョン事故が起きるからだ
事故の記録として残っているのは、1960年代後半以降だ。現在に至るまで石油工場で国内や海外で事故が起きている
https://www.shippai.org/fkd/cf/CB0012001.html
https://www.shippai.org/fkd/cf/CB0012003.html
http://www.shippai.org/fkd/cf/CC0000115.html
http://www.shippai.org/fkd/cf/CC0000003.html
http://www.shippai.org/fkd/cf/CB0012006.html
http://www.shippai.org/fkd/cf/CC0200013.html
https://www.khk.or.jp/Portals/0/resources/activities/incident_investigation/hpg_incident/pdf/2006-082.pdf
https://www.khk.or.jp/Portals/0/resources/activities/incident_investigation/hpg_incident/pdf/2007-123.pdf
https://www.khk.or.jp/Portals/0/resources/activities/incident_investigation/hpg_incident/pdf/2007-150.pdf
https://www.icheme.org/media/9857/xix-paper-70.pdf
2018/4/2愛媛県にある製油所で水注入箇所で漏洩事故が起きている。配管設置後8年目にして腐食で穴が開いた事例だ
原因は、点検対象から漏れていて、検査が行われていなかったことだ。
更に,他の水注入箇所は、耐食性のあるステンレスクラッド鋼への対策をしていたのに,事故箇所は鉄の配管だった
点検対象から外れていて事故になる事例も多い。点検対象から漏れていないか再確認も大切だ
水注入箇所配管への水注入を甘く見ないで欲しい
約半世紀同じような事故が繰り返し起きている
たかが「水」と思うから事故が起こるのだ
「水」という言葉にもリスクがあると常に思って欲しい

 

2024年08月16日