毒劇物に関する事故も甘く見るな
化学工場などでは、色々な法律で規制されている
危険物なら消防法、高圧ガスなら高圧ガス保安法、労働安全衛生関係なら労働安全衛生法だ
毒劇物を取り扱う場合、毒劇物取締法という法律の適用を受けることになる
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/dokugeki.html
毒劇物の事故情報はここにある
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/dokugeki.html#%E6%AF%92%E7%89%A9%E5%8A%87%E7%89%A9%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BA%8B%E6%95%85
1999年度から2024年度迄の情報が保管されている。事故の要因についてこんな資料もあるので参照されたい
https://www.nihs.go.jp/mhlw/chemical/doku/syuukei/99-01.html
毒劇物の流出漏洩要因で多いのは、タンク・配管等の腐食・亀裂・老朽化、機器の誤操作・作業手順ミス等、タンクの弁等の閉め忘れ・締め付け不十分、タンクマンホールの留金のかけ忘れにより発生だという。これらの要因が、全体の45%だという
腐食や老朽化、ヒューマンエラ-が事故の主要因と言うことだ
製油所や化学工場でもこの劇毒物の漏洩による重大事故も起きている
世界最大の毒劇物漏洩事故は、1984年インドのボパールという所で起きている。何千人もの死者を出した化学物質の漏洩事故だ
https://www.shippai.org/fkd/cf/CC0300003.html
日本で最大の劇毒物事故は、三重県の四日市で1974年7月30日ガスが漏れ住民1万2千人が被害を受けた事故がある
化学工場で入社3ヶ月の新人作業員にバルブ操作を任せて違うバルブを操作して塩素が漏れた事故だ
新人を指導していた指導員が現場を離れていたことで起きた事故だ
バルブ の開と閉とをまちがえた。右に回して締めるのに、新人は勘違いして左に回し開けてしまった事故だ
紙の記録は残っているが、現在公開されている情報は裁判記録のみだ
http://www.hamamatsusogo.com/hanrei/scs631027k42-8-1109.html
2020年代でも塩素ガス漏れや、硫化水素ガス漏れなどで重大事故が起きている
https://safegraphy.co.jp/case/1123/
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c87d872a806894c1ea53bb5d9d43acb0fc55c15
毒劇物も甘く見ないで欲しい