しばらく大きな事故が無く安心していたら、製油所の死亡事故のニュースが飛び込んできた
https://www.youtube.com/watch?v=LQtHrhjqPEs
定修中の事故だ。定修だから装置が停まっているから、安全というわけではないということだ
過去の定修中などの中毒事故は沢山起きている
今から半世紀ほど前の1969年3月13日千葉県のコンビナートにある製油所での定修時の事故を紹介する
詰まっているバルブを針金などでつついて詰まりを解消しようとして起きた3人死亡3人重軽傷の事故がある。
装置には硫化水素が含まれていた。定期修理に入るため、装置を停止していた。あるドラムで、液が抜けなかった。
現場の責任者達は、なんとか脱液しようと焦っていた。誰かが、針金を持ってきてドレン弁をつつき始めた。
バルブを開けた状態のまま針金でつついていたのだ。
しばらくして、突然詰まっていたものが取れ大量の硫化水素という毒性ガスを含んだ液が噴き出してきた。
周りにいた人達が次々に倒れ込んでいった。
毒性ガスが噴き出すとは思っていなかったので、防毒マスクも用意されていなかった。多くの人達がそこで命を失った事故だ。
バルブが詰まっていたら安易に針金でつついて詰まりを取ろうとしないで欲しい。
問題点は防毒マスクもつけず作業していたことだ。さらに助けに行った人達も防毒マスクをつけずに救助に入り中毒になった事故だ
定修時といえどもリスクのある作業では万一を考え防毒マスクをつけて欲しい
同じ製油所で、1974年3月26日硫化水素による死亡事故が起こっている。定修前の準備作業だ。
準備作業というと人は甘く考える。準備作業時は装置はまだ動いている。
つまり装置が動いているときにミスをしたのだ。準備作業では、ドレン弁のエンドキャップを外すことになっていた。
ただ、キャップを外すだけなのになぜか弁のシ上流側にあるフランジをゆるめたのだ。
生きている配管だったので、突然硫化水素が噴き出したのだ。社員が現場に到着する前に下請作業員が勝手に作業をした事故だ
定修前の準備作業だからと甘く見ないことだ
こんな事故事例もある。神奈川県にある製油所の定修で1995/5/30に起きた硫化水素死亡事故だ 3名死亡46名が重軽傷だ
https://www.shippai.org/fkd/cf/CC0000027.html
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/SAI_DET.aspx?joho_no=001072
定修中なのに一部配管に硫化水素がきていた。仕切り板の挿入場所が間違っていて、工事中硫化水素が漏れた事故だ
定修中の工事だから安全だと思わないで欲しい 装置の一部には危険なガスが残っていることもある
最悪の事態を考え対応して欲しい
