事故や災害に思う

 日本列島を秋台風が通り越していった。私の住んでいる千葉県は被害は出なかったが、東京湾アクアラインという千葉と東京側を結ぶ高速道路が一時通行止めになった。台風が来るとどんな被害がコンビナートで起こっているのかと調べてみた。

塩害の記録がある。碍子に塩が付着して電気設備に被害が出る現象だ。海沿いなら、注意して屋外の電気設備を点検しておくことだ。

タンク被害では、浮き屋根式タンクの雨水排水ますの点検を怠っていたことから屋根に被害が出たという記録がある。タンク天板の排水がうまくいかなければ、沈み込んでしまうからだ。倉敷のコンビナートで起きている。

http://www.sozogaku.com/fkd/cf/CC0000167.html

コンビナート地区の停電もある。フレアーが一斉に吹くので、住民からの苦情も大きい。

高波で防潮堤を壊され配管に被害の出ることがある(火災爆発事故事例集<安全工学協会編>(コロナ社)2004年4月20日版188~194頁)

アメリカなどではタンクヤードへの浸水によりタンクが浮力で浮いたという記録もある。ハリケーンだ。大雨でタンク周りに水が来る場合は、タンク内を空に近い状態にしておくとこのようになる。しっかりと液を張っておくことだ。

浮き屋根式タンクで内部のポンツーンという浮きが壊れて事故になった事例もある。

http://kikenbutu.web.fc2.com/90_TUTATU-END/2013H25/H250731KI141TOKU154/H25KI141BETUTEN.pdf

電気の碍子などは時間が経ってから被害が出ることがある。しっかり清掃して事故を未然に防いでほしいい。

2017年09月19日