事故や災害に思う

廃液タンクや排ガスダクトなどの事故

人は「廃」や「排」などの字がつくと、危険だと思わない性質がある

いらない設備なのだから、たいして危険では無いと思い込むのだろう

ところが、多くの事故事例を見て見るとこの字が付いている設備は、結構事故がおこるものだ

廃液タンクや廃液ドラムなら、混触反応事故で火災や爆発事故が起こる 

排水ピットなどでは、近くで火気工事をしていて着火事故が起こる

液体ではなく排ガス関係設備でも事故は起こる

排ガスダクト内にあった堆積物を長期間清掃せず自然発火した事例も多い。工場でも起こるが、研究所でも良く起こる事故だ

実験室から出る化学物質が排ガスダクト内で堆積するからだ

排ガスダクトでは排気用のブロワーがあればこれも事故の発端になる

長期間点検をしていなければ羽根が腐食する バランスが崩れ振動がでる 

これを放置すると、羽根などの金属部品が周辺の金属と接触して火花が出て着火源となり堆積物に火が出る

それで火災となるのだが、ダクトの中の火災だからなかなか消火が出来ず大きな火災となることがある

自分の工場や研究室の排ガスダクトの中は蓄積物が溜まっていないか、排気ファンなどは羽根の腐食が無いか見て欲しい

排ガスファンや換気扇の能力が落ちるのも事故になる

排ガスを逃がせなければ、含まれている可燃性ガスなどの濃度も上がるはずだから

着火すれば火災では無く爆発になる 爆発混合気が出来ていることも多いからだ

換気扇はフィルターの目ずまりもみて欲しい 排気性能が落ちていれば事故になるからだ

何十年も管理されていなければすぐに見て欲しい 事故が起きてからでは遅いからだ

 

 

 

 

2017年10月21日