事故や災害に思う

労働災害防止に向けて企業では多くの活動が展開されている。作業の中に危険なことが存在するなら、そのリスクを評価して対策を打っていくのが一般的だ。一つ一つ作業毎に、リスク評価を行うわけであるが、作業中の時だけを評価していれば良いわけでは無い。作業開始前の始業点検時などでも災害は起こる。作業終了時にも、同様に起こる。
例えば、始業点検時身を乗り出していていたりして動かし始めた機械に巻き込まれることもある。作業終了時も、早く終わらせようと焦っていて労働災害を引き起こすこともある。本質的なところを調べてみると、元々規定の作業時間で終わらない事実があるのに管理者がそれを見過ごしていたことも関連する。場合によっては、生産量が増えていて現状の人数では対応できない事実があるのに管理者がそれを放置していて労働災害が起こることがある。
労働災害が起こると、災害を起こした本人に全責任を負わせていては災害の再発防止は図れない。4M法などできちんと解析して環境に問題が無かったのか、管理という側面で問題は無かったのかなど深掘りして欲しい。労働災害は、システマチックに対応していかないと再発の目をつぶすのは難しいからだ。

2017年12月12日