事故や災害に思う

ガスケットの変更に関わる事故事例を紹介する。2000年代頃から、石綿がガスケットに使えなくなってきたのを覚えていると思う。
これに併せて、ガスケットの変更が各工場で行われたはずだ。
変更すれば何かが起こるというのは常識だ。
当時ガスケットメーカも非石綿の同等品というのも売り出したものの石綿からの切替えに時間も無かった。
同等品とは、カタログには書いた物の、色々な実験ができていたわけでは無い。
さらにガスケットを使うユーザー側も、メーカーの書いたカタログ条件とぴったしあうガスケットを選択していたわけでは無い。
この結果、非石綿ガスケットに交換して何年かするとガスケットが破れたりするトラブルが発生している。
温度や圧力の激しいところではやはり、石綿でできたガスケットにかなうわけが無いからだ。
高圧ガス保安協会などが発表している、事故事例の中にもガスケット変更が関係する事故が時々散見される。https://www.khk.or.jp/Portals/0/resources/activities/incident_investigation/hpg_incident/pdf/2006-231.pdf
皆さん方の工場でも、使用条件が厳しいところは非石綿化したガスケットは早めに開放して問題が無いか確認して欲しい。
たかがガスケットの変更と思わないで欲しい。

2018年05月08日