事故や災害に思う

前回のブログでは,フランジ部に使われるガスケットの変更管理の話をした。今回は、やはりフランジに関わる変更管理の話をしたい。
省エネをすればプロセスの温度が変わることがある。化学を得意とする,プロセスエンジニアーが省エネ設計をすることになる。
当然化学的な,省エネによる影響は検討することとなる。ところが,機械的な影響は見過ごされることが多い。
配管の温度が上がれば、当然フランジの締め付け力への影響が出る。
スタートアップの時、フランジ部の温度上昇に合わせボルトの増し締めをするホットボルテングという作業が行われる。
一回増し締めをすれば良いというわけでは無い。何回かに分けて,増し締めすることもある。
保全担当者にとっては,けっこうノウハウのいる仕事だ。
省エネで温度が上がれば,このホットボルテングのやり方も変更する必要がある。
ところがプロセスエンジニアーが保全部門などへ温度の上昇を伝えていないと,ボルトの締め付け力が足らなくて事故になる。
過去の事故事例を見ると、世の中でけっこうな頻度で起こっている。
こんな事故事例があるので紹介しておく。このURLを見て欲しい
http://www.shippai.org/fkd/cf/CC0200056.html

2018年05月10日