工事現場で溶接工事中の火災に思う

先日東京多摩のビル工事現場で大規模な火災があった。5人の作業員が死亡し、数十名がガス中毒となった事故だ。
火災現場からは、真っ黒い黒煙がもうもうと出ている。
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ビルの建設をしていて、鉄骨の柱の火気工事をしているときに、ウレタンという断熱材に火がついたという。
鉄骨の周りには、開口部があったようである。開いているところから、溶接か溶断した火の粉が下に落ちていったようである。
床の下には、今回の事故原因となったウレタンという断熱材が貼り付けられていたようだ。
床下つまり、作業をしている人の下の階の天井部分に火がついたのだ。わずかに開いた開口部から、水を入れたり消火器の消化剤を掛けても
下の階に火がついているのだからそう簡単には消せない。上からは見えない部分に火がついているはずだからだ。
この工事の元請け企業は、1ヶ月前にも同じような火災を起こしていたという。ウレタンに火がつくと言うことは、わかっていたはずだ。
ウレタンというのは、いまから半世紀前にできた化学製品だ。1690年代から使用されている物質だが、繰り返し繰り返し火災を起こしている。
http://www.adic.waseda.ac.jp/adicdb/adicdb2.php?q=%E3%82%A6%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%
95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%80%80%E7%81%AB%E7%81%BD
ウレタンに関わる事故は世界中で起きている。燃えると有毒ガスを出すから、今回のような中毒による被害者も出す。
溶接工事の火の粉を甘く見ないで欲しい。1000度近くもあるからだ。燃えにくいと言われる物質でも数百度あれば火がつく。
火気工事を甘く見ないで欲しい。

2018年07月29日