突沸による事故を防げ
沸点を超えれば、沸騰し突沸という現象が起こることがある。
水を温めて、お湯を湧かせば100度位で沸騰を始める。
安定的に、沸騰をしてくれれば良いのだが、突然熱水が噴き出すことがある。
これを突沸現象という。
突沸により、工場や研究所でも多くの事故が起きている。
工場で起きるのは、廃液タンクなどで起こることがある。廃液の粘度を下げようと蒸気などで暖めていて突沸が起こるのだ。
急減に大量の蒸気が発生するから、タンクの天板が破壊される。
漏れた可燃物や可燃性蒸気に火がつき火災や爆発になる。
研究所などでは、実験中温度が上がりすぎたときなどでおこる。
あわてて、実験器具の中に冷やそうとして水を入れるからだ。
実験器具の中の温度が、100度を超えている状態で水を入れれば突沸が起こる。
可燃物を取り扱っていれば、可燃性蒸気で研究室内で火災や爆発になる。
ビーカーなどから液が飛び散りやけどなどにもなる事例が多い。
沸点を超えれば突沸が起こると考えて欲しい。沸点を超えて暖めれば、突沸という危険源が顔を出すと常に思って欲しい。