事故や災害に思う

 危険物保安技術協会が募集した第15回「危険物事故防止対策論文」に応募してみた。消防庁、危険物保安技術協会が主催したものだ。協賛は石油化学工業協会、日本化学工業協会や石油連盟など危険物を取り扱う業界団体だ。私もサラリーマン時代にはお世話になった業界なので、少しはお役に立ちたいと思い筆をとってみた。

 テーマとして最近の石油や化学企業で起きた重大事故を取り上げてみた。演題は「最近の重大化学事故と安全管理の盲点」とした。化学会社に入社した40年前から、現在に至るまで化学産業を取り巻く環境はどう変化してきたのかを考察してみた。切り口は、設計管理に始まり、安全性評価、運転管理、設備管理、工事管理、変更管理だ。日頃頭の中に描いていたことを論文にしようと書き始めたものの、いざ活字にしようとするとかなり大変だった。書き上げたのは、締め切り当日の1月29日だった。

 努力の甲斐あって、昨日この論文が入賞したとの知らせを受けた。今年の6月6日に東京で開催される危険物安全大会で表彰されるといううれしい知らせだった。論文も、危険物保安技術協会のホームページにも今後掲載していただけるとのことだ。http://www.khk-syoubou.or.jp/guide/paper.html

 多くの方々が論文を見て、少しでも事故防止に役立ったらありがたいなと思っている。

 

2016年04月01日