たかが水と思うな

水という文字を見てたかが水と思う人は多い。
しかし、水という物が原因で色々な事故が起こる。
低温であれば、凍結が原因で事故が起こる。
高温になれば、100度近くで突沸という現象が起こる。
更に温度が上がり、1000度近くにもなると水蒸気爆発という事故を引き起こす。
では、温度では無く水質という点で見て見ると、水の中に入っている塩素が悪いことを引き起こすことがある。
こんな事故事例がある。耐圧気密テストで、水道水を使って破裂板の水張り検査をした。
その後運転を始めて、突然破裂板の部分が応力腐食割れで予期せぬ破裂が起こった事故事例だ。
下記のURLに事故についての詳細情報がある。
https://www.khk.or.jp/Portals/0/resources/activities/incident_investigation/hpg_incident/pdf/pe.pdf
原因は、水道水の中に入っていた塩素分が破裂板の金属に影響を与えてしまったからだ。
微量であっても塩素分は応力腐食割れの原因となる。
事故後、水道水を使うのを止め蒸留水にしたという。
たかが水と思わないで欲しい。

2018年12月08日