労働災害
労働災害について、毎年定期的に災害の状況について国から報告がある。
業種によって、災害の要因は多少変わってくる。
全産業平均で見ると、死傷病災害で多いのが「転倒」なのだ。
やさしい表現で表せば、転ぶという災害が1番多い。
考えてみれば、昔は四つ足で歩いていのに、いつのまにか不安定な2本足で歩き始めたのが人間だ。
当然、2本足は、四つ足より不安定だから転びやすくなる。
結果として、「転ぶ」という労災が多いのはわかるような気がする。
人間は頭が重い、重心がやはり上の方にあり転びやすい。
職場の中で、突起物や段差を無くしておくことだ。
ちょっとした段差で簡単に人は転ぶ。
数センチも有れば、人が転ぶのには十分だ。
では、製造業という業種に絞っての労働災害のNO1は何かと見て見ると、挟まれ巻き込まれが一番多い。
製造現場には、多くの機械が導入されているから機械に巻き込まれる災害が一番となるのだ。
自分の手を握ったくらいの、モーターの力は一馬力と言われている。
馬一頭分だ。馬一頭は人が4人分に該当する力だ。
拳程度で、そのくらいの力があるのがモーターだ。
工場ではそれより大きなモーターが使われている。
そんな機械に人が巻き込まれればひとたまりはない。
機械を甘く見ないで欲しい。
労働災害は機械との勝負に負けた結果だと思って欲しい。